紀三井寺・藤白神社・長保寺 御朱印めぐり
この記事では、和歌山市南部にある西国三十三観音霊場の一つ紀三井寺、鈴木姓発祥の地と言われる藤白神社
などをめぐる御朱印めぐりを紹介しています。
紀三井寺 (金剛宝寺)
紀三井寺(きみいでら)は、和歌山市紀三井寺にある正式名称を「紀三井山金剛宝寺護国院」という救世観音宗
の総本山になる寺院です。本尊は十一面観音菩薩で、西国三十三観音霊場の2番札所になります。
和歌山市街を一望できる名草山の中腹にあり(写真上)、山内に涌く三つの井戸は、それぞれ吉祥水、清浄水、
楊柳水と呼ばれ、山号の「紀三井山」の由来になったといわれています。なおこの「三井水」は、環境庁の
日本名水百選に選ばれているそうです。
下の写真は、参道石段の途中にある“清浄水”です。
寺の案内によりますと、創建は宝亀元年(770)、唐からの渡来僧・為光上人によって開基された寺だそうです。
JR紀三井寺駅から徒歩10分、楼門が迎えてくれます。楼門は、室町時代に建てられたもので、国の重要文化財に
指定されています。
楼門から入ると二百数十段の結構急な石段を登った所が境内の中心になります。
本堂は、観音堂とも呼ばれ、宝暦九年(1759)に建てられたものです。
本堂脇の石段をさらに上ったところには、室町時代に建てられ、国の重要文化財になっている多宝塔があります。
いただいた御朱印には、観音堂の名称になる「救世殿」と書かれていました。
藤白神社
藤白神社(ふじしろじんじゃ)は、和歌山県海南市にある神社です。熊野九十九王子のなかでも別格とされた
五体王子のひとつ、熊野古道「藤白坂」の入口になる藤代王子の旧址にあります。
全国の鈴木氏の総本家ともいえる藤白鈴木氏が代々神職を務めていた神社で、境内に隣接して鈴木屋敷があります。
下の写真、少し荒れていますが鈴木姓の発祥の地になるそうです。
創建年は不詳とのことですが、景行天皇の御代に始まったそうです。主祭神は饒速日命になります。
下は、拝殿になります。
藤白王子権現本堂は藤代王子を顕彰するもので、祭神の本地仏3体(阿弥陀如来、薬師如来、千手観音)が祀られています。
境内は大楠が多いことで知られています。
長保寺
長保寺(ちょうほうじ)は、海南市下津町にある天台宗の寺院です。山号は慶徳山、本尊は釈迦如来になります。
創建は長保二年(1000)、開山は慈覚大師円仁の弟子になる性空(しょうくう)になるそうです。
本堂、多宝塔、大門、三棟の国宝建築物と紀州徳川家歴代の藩主の墓がある寺として知られています。
大門は、14世紀、南北朝時代に建てられたものです。
大門から本堂へは、まっぐに石段が続いています。
本堂は、鎌倉時代末期の建築です。
多宝塔は、南北朝時代の建築です。
いただいた御朱印には、「国宝世雄殿」と書かれていました。
禅林寺
禅林寺は、海南市幡川にある小屋さん真言宗の寺院です。山号は幡川山、本尊は薬師如来になります。
創建は奈良時代、紀三井寺を開いた唐からの渡来僧・為光上人によって開基された寺だそうです。
いただいた御朱印には、「薬師如来」と書かれていました。