七福神とは、大黒天(だいこくてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)、恵比寿天(えびすてん)、寿老人(じゅろうじん)、
福禄寿(ふくろくじゅ)、弁財天(べんざいてん)、布袋尊(ほていそん)の福をもたらすといわれる七つの神様のことを
言います。
「七難即滅、七福即生」という言葉にあるように、七福神を巡参拝すると七つの災難が除かれ、七つの幸福をさずかること
ができると言われています。
七福神の信仰は、室町時代の末に始まり、庶民の間に広がっていったようです。
現代の七福神めぐりのように、正月、その年の幸福を願って七福神を巡拝する形ができあがったのは、江戸時代のようです。
この記事では、およそ250年前に始まったと言われる江戸最古の七福神めぐり、毎年1月1日から10日まで開帳される谷中
七福神めぐり(所要時間およそ120分)を紹介しています。
東覚寺 (福禄寿)
東覚寺は、JR田端駅から徒歩5分程度の北区田端二丁目にある寺院です。
寺の案内によりますと、室町時代中期、延徳三年に真言宗御室派の僧、源雅和尚が不動明王を勧請して本尊とし、
神田寺町筋違いの地に建立したのが始まりになるようです。下の写真は、不動明王を祀る本堂になります。
谷中七福神の一つ福禄寿は、当山末普門寺の西行庵に安置されていたものだそうですが、明治期の廃寺に伴い東覚寺に
移ってきたそうです。いただいた御朱印は、「福禄寿」になります。
山門横の護摩堂の前には一対の仁王像があり、全身に赤い紙が貼られていることから、「赤紙仁王」と呼ばれています。
自分の体の具合の悪いところと仁王像の同じ場所に赤紙を貼ると病が治るというご利益があるそうです。
青雲寺 (恵美寿)
青雲寺は、西日暮里に駅から徒歩2,3分の所にある臨済宗妙心寺派の寺院です。創建年は不詳とのことですが、
智光禅師が開山、また宝暦年間(1751-1764)に中興された寺だそうです。
青雲寺は、江戸時代には花見の場所として賑わったことから、「花見寺」とも呼ばれていたそうです。
下の写真は本堂になります。
青雲寺には、「恵美寿神」が祀られています。いただいた御朱印には、「恵美寿神」と書かれています。
境内には「南総里見八犬伝」の作者、滝沢馬琴の筆塚の碑などがあります。
修性院 (布袋尊)
修性院は、青雲寺から100メートルほどの所にある戦国時代の天正三年(1575)に創建された日蓮宗の寺院です。
青雲寺、修正院の辺りは、江戸時代に「ひぐらしの里」と呼ばれ、江戸近郊の行楽地として花見などでにぎわいを
見せたところで、修正院は「花見寺」と呼ばれてきたそうです。
修性院には、「ひぐらしの布袋」と言われる木造の布袋尊像が祀られています。
この布袋尊像は、江戸時代の中ごろに造られたもので、存在感ある立派な布袋尊です。
いただいた御朱印はもちろん「布袋尊」です。
天王寺(毘沙門天)
修性院から夕焼けの絶景スポット「夕焼けだんだん」(写真下)と呼ばれる日暮里駅から谷中銀座に下る階段を、
日暮里駅をめざし逆に進んでいきます。
天王寺は、日暮里駅から徒歩2分ほど、紅葉坂を登った谷中霊園の一角にある天台宗の寺院です。
創建は鎌倉時代、関小次郎長耀が日蓮に帰依し、日蓮の弟子の日源により開山されたもともとは日蓮宗の
寺院であったそうです。
しかし元禄十一年(1698)、江戸幕府から弾圧を受け強制的に改宗を受け、天台宗となり本尊は、毘沙門天
に変わったそうです。
なお現在の本尊は、本堂(写真下)に安置されている阿弥陀如来になるそうです。
毘沙門天が安置されているのは毘沙門堂(写真下)になります。
長安寺 (寿老人)
長安寺は、天王寺から谷中霊園の中を徒歩5分ほど、台東区谷中にある臨済宗妙心寺派の寺院です。
創建は、江戸時代の初期、寿老人を安置する長安軒として、老山禅師により開創されたと伝えられています。
正徳二年(1712)に、長安寺の寺号を得、現在の地に移転してきたそうです。
下の写真は、寿老人が祀られている本堂になります。
こちらの寿老人は、鹿を従えた等身大の寄木彫刻坐像、当寺に徳川家康が納めたものになるようです。
護国院 (大黒天)
護国院は、長安寺から徒歩15分ほどの台東区上野公園にある天台宗の寺院です。
護国院は、昔の東叡山寛永寺三十六坊の一つになります。上野の山が天海僧正により開かれた寛永二年(1625)、
最初に建てられたのがこちらの釈迦堂と言われ、「東叡山釈迦堂」とも呼ばれています。
また、三代将軍家光公から、国を護り、人々の福運を長く祈ってほしいと送られたのが、藤原信実がかかれた
“大黒天の画像”になりますが、以後、護国院大黒天として信仰されてきたそうです。
不忍池辨天堂 (弁財天)
護国院から徒歩10分ほどの台東区上野公園、不忍池の中にある東叡山寛永寺の諸堂の一つになるお堂です。
寛永寺を造営した天海僧正が不忍池を琵琶湖に見立て、竹生島になぞらえ中の島を作らせ、そこに弁天堂を
たてたのだそうです。
昭和33年に再建された本堂は、池の四方八方から見られるようにと八角形のお堂にしたそうです。
本尊になる八本の手に武器を持つという「八臂大辨財天」は、琵琶湖竹生島にある宝厳寺から勧請したものになります。
いただいた御朱印には、「辨才天」と書かれていました。
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