楽しい御朱印めぐり

御朱印めぐりの旅

奈良 松尾寺・矢田寺・慈光院・霊山寺 御朱印めぐり
地域:

松尾寺・矢田寺・慈光院・霊山寺めぐり    

 

この記事では、大和郡山市にある松尾寺・矢田寺・慈光院、そして奈良市の西郊、富雄地区にある霊山寺をめぐる
御朱印めぐりを紹介しています。

 

 

松尾寺  

 

松尾寺は、奈良県大和郡山市山田町にある真言宗醍醐派の別格本山になる寺院です。山号は松尾山、本尊は
千手千眼観世音菩薩になります。
寺の縁起によりますと、創建は養老二年(718)、天武天皇の皇子、舎人親王が日本書紀編纂の折、42歳の
厄年であったため、日本書紀の無事完成と厄除けの願をかけて建立された日本最古の厄除霊場になるそうです。

本堂は建武四年(1337)に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。

本堂より一段高い所には、明治に入って再建された三重塔が建っています。
三重塔の前には、窟もある神霊石の大岩がり、修験の山であった面影を残しています。

いただいた御朱印には、「厄除大悲殿」と書かれていました。

訪れたのは7月初め、境内には百合の花が咲き誇っていました。

慈光院  

慈光院は、JR大和小泉駅から徒歩20分ほどの大和郡山市小泉にある臨済宗大徳寺派の寺院です。
山号は円通山、本尊は釈迦如来になります。

寺の歴史によりますと、創建は寛文三年(1663)、 大和小泉藩二代目藩主の片桐石見守貞昌(石州)が、
初代藩主である父貞隆の菩提寺として、大徳寺185世玉舟和尚を開山に迎え建立した寺だそうです。

寺としてよりも境内全体が一つの茶席として造られており、門から建物までの道・座敷や庭園に至るまで茶の湯で
人を招く演出が一通りできているそうです。 慈光院の中心的建物は書院になります。書院の前にはつつじなどの
大刈込がある枯山水の庭がり国の名勝に指定されています。

書院からは奈良盆地も一望できるようになっています。

本堂(方丈)には、本尊の阿弥陀如来像が安置されています。

いただいた御朱印には、「慈光院」と書かれていました。

矢田寺  

矢田寺は、大和郡山市矢田にある高野山真言宗の寺院です。山号は矢田山、正式の寺号を金剛山寺(こんごうせんじ)、
本尊は延命地蔵菩薩になります。 矢田寺の名は万葉の昔からの地名が矢田の里であったことに由来するそうです。

境内には約10,000株のあじさいが植えられていて、「あじさい寺」として知られています。

寺の歴史紹介によりますと、創建は今から約1300年前、大海人皇子(後の天武天皇)が、 壬申の乱の戦勝祈願のため
矢田山に登られ、即位後の白鳳四年(679)、智通僧上に勅せられ、 七堂伽欄48カ所坊を造営したのが始まりになる
そうです。 当初は十一面観世音菩薩と吉祥天女を本尊としていたそうですが、 弘仁年間(810~824)に、満米上人
により地蔵菩薩が安置されて以来、地蔵信仰の中心地として栄えてきたそうです。
本堂(写真下)は、県の重要文化財に指定されています。

矢田寺の本堂裏山には大正時代に開かれた矢田寺八十八ケ所霊場があります。奈良盆地の風景が眼下に広がる里山の中を、
四国霊場88ケ所の各お寺の本尊と弘法大師を石仏で現わし、これを巡拝する一周約4.5キロのコースになっています。
自然も豊かですので、時間のある方にはおすすめのコースです。
いただいた御朱印には「地蔵尊」と書かれていました。

霊山寺  

霊山寺(りょうせんじ)は、奈良市の西方、中町にある真言宗大本山の寺院です。山号は登美山、本尊は薬師如来になります。
寺の縁起によりますと、創建は天平八年(736)、聖武天皇の勅命で、僧行基が伽藍を建立したのち、インドの婆羅門僧菩提
僊那が来日され、地相がインド霊鷲山に似ていることから霊山寺と名付けられたことに始まるそうです。

霊山寺の入口は、山門ではなく主に塗られた鳥居(写真上)になります。
霊山寺には弘法大使がお祀りになった辯才天を安置する辨天堂(写真下)への入口として鳥居があります。

なお辨天堂(写真上)では、「大弁才天女尊」の御朱印をいただくことができます。

本堂は、弘安六年(1283)に建立されたもので、鎌倉時代和様仏堂の代表作として国宝に指定されています。
優美なゆるやかな屋根勾配を持つ落ち着いた建物です。

本堂には、本尊の薬師如来が安置されていて、「薬師如来」の御朱印をいただくことができます。

本堂の手前にある鐘楼(重要文化財)は、本堂と同時期の建築と推定されています。

谷をはさんで本堂と反対側の斜面上には三重塔(重要文化財)があります。

境内入口には、昭和32年に開園された1200坪の薔薇庭園があり、シーズンには200種2000株の薔薇が咲き誇るそうです。
訪れたのは7月の初め、バラも終わりを迎えていました。

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