興正寺・大須観音 名古屋鶴舞線御朱印めぐり
この記事では、名古屋を走る鶴舞線沿線に建つ名刹、興正寺・大須観音をめぐる御朱印めぐりの旅を紹介しています。
興正寺
興正寺は、地下鉄鶴舞線、名城線の八事駅から徒歩3分ほどの名古屋市昭和区八事本町にある真言宗の寺院です。
山号は八事山、総本尊は大日如来になります。 寺の歴史によりますと創建は貞享三年(1686)、高野山から
弘法大師の五鈷杵(ごこしょ)を授かった天瑞圓照が密教と戒律の寺の建立を発願し、建立された寺だそうです。
以後、学問や修行の場、尾張徳川家の祈願寺として、また庶民の信仰のよりどころとして発展してきたそうです。
広い境内の入口は、本来なら総門になりますが、現在は取り壊され、数年先に再建されるようです。
現在は、中門(写真上)が山門になります。 中門の先に五重塔がありますが、その前に堂々とした
「釈迦牟尼大仏」が鎮座しています。
納経所では「釈迦牟尼大仏」の御朱印をいただくことができます。
五重塔は、文化五年(1808)の建立で、国の重要文化財に指定されています。
五重塔の先が本堂になります。本堂は江戸時代の中ごろに建てられたもので、本尊の阿弥陀如来像が安置されています。
本堂から300メートルほど離れた奥ノ院には、総本尊である大日如来像を安置した大日堂があります。
こちらの大日如来像は、高さが3メートルを超える大きなものです。
いただいた御朱印には、「本尊大日如来」と書かれていました。
興正寺には、名古屋七福神の一つ「寿老人」が祀られていて、御朱印をいただくことができます。
大須観音 (真福寺)
大須観音は、地下鉄鶴舞線大須観音駅から徒歩1分、名古屋市中区大須にある真言宗智山派の別格本山になる寺院です。
寺の正式名称は、「北野山真福寺宝生院(ほうしょういん)」になりますが、本尊は聖観音、通称「大須観音」と呼ば
れています。
寺の縁起によりますと、元享四年(1324)後醍醐天皇が、現在の岐阜県羽島市大須に北野天満宮を造営、元弘三年
(1333)に帰依していた能信上人により天満宮の別当寺として真福寺を開いたのが始まりになるそうです。
慶長十七年(1612)に現在地に移転し発展、大須の地名は大須観音の門前町から来たようです。
明治の大火や昭和二十年の空襲により伽藍は焼失、昭和45年に本堂が再建され現在に至るそうです。
参拝したのが3月末の土曜日、境内は骨董市が開かれ大変な賑わいでした。
大須観音には、本堂内に名古屋七福神の一つ「布袋尊」が祀られていて、御朱印をいただくことができます。