楽しい御朱印めぐり

御朱印めぐりの旅

伊勢 御朱印めぐり

伊勢神宮・猿田彦神社・金剛證寺・二見輿玉神社 めぐり

お伊勢参りは、古くから全国津々浦々の人々が「せめて一生に一度」とあこがれ続けた旅でした。有名な『東海道中膝栗毛』の弥次さん、喜多さんは江戸から伊勢神宮を目指す旅に出たわけです。
このように日本人の心の故郷ともいえる伊勢神宮は、天照大神を祀る内宮(ないくう)と豊受大御神を祀る外宮(げくう)を中心に成り立ち、広義には、別宮など125社の総称が伊勢神宮になるのだそうです。

この記事では、外宮から内宮の順に神宮を参拝し、猿田彦神社など周辺の寺社をめぐる御朱印めぐりの旅を紹介します。

外宮 (豊受大神宮)

神宮参拝の順路は、まず外宮、それから内宮に参拝するというのが正しいとされて
いますので、まず外宮から参拝です。

外宮は、伊勢市駅から徒歩でおよそ7分程度、伊勢市豊川町にあり、皇室の先祖神
である天照大神の食事を司る神様;豊受大御神を祀っていて、正式名称は“豊受大
神宮”になります。豊受大御神は、衣食住を始めすべての産業の守り神とあがめられている神様です。内宮が建てられたおよそ500年後、雄略天皇22年の創建と伝え
られています。

伊勢市駅前参道

表参道から入ると、火除橋の先が一の鳥居、そこから先は、おごそかな参道が続い
ていきます。

外宮入口

また参道の左手には、勾玉の形をした“勾玉”池があり、毎年6月には菖蒲の花が咲
き誇るそうですが、残念ながら今年は開花が早いそうで既に終わりに近い状態でした。

勾玉池

本殿(正殿)は、“唯一神明造”と言われる日本古来の建築様式でたてられており、
屋根は萱葺き、そこに苔がむし、日本の故郷を実感させてくれるおごそかでかつ素
朴なたたずまいを見せています。2013年10月には、式年遷宮により新しい社殿に
御神体も引越しになります。写真は遷宮前のものになります。

外宮

御朱印は、これまた日本の故郷を感じさせる、シンプルなものになります。

外宮朱印

内宮 (皇大神宮)

外宮前から内宮行きの路線バスに乗ると10分程度で内宮に着きます。
内宮は、伊勢の宇治の五十鈴川沿いにあり、正式名称は皇大神宮になります。
祭神は、皇室の祖先神になる天照大神で、日本人の総氏神とも言われている神様です。創建は、垂仁天皇26年と言われていますので、今から2020年ほど前のことに
なります。

宇治橋

バスを降りるとすぐに、鳥居や五十鈴川にかかる“宇治橋”が伊勢神宮のおごそかな
雰囲気、参拝の心構えを作ってくれます。

下からの宇治橋

宇治橋を渡り、広い参道を歩いていくと、五十鈴川の河原(御手洗場)が見えてきます。

五十鈴川手洗い場

第二鳥居をくぐり、神々の存在を感じる参道を、姿勢を正して5分ほど進むと正宮
になります。

平安時代の末期に、真言宗の僧であった西行が伊勢神宮参拝の折に『なにごとの おわしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼるる』と詠んだと言われています。
伊勢神宮の参道を歩いていると、木々の間に神々を感じ、心が洗われていきます。

正宮(正殿)は、外宮と同じ“唯一神明造”という日本古来の建築様式でたてられて
います。写真は、2013年10月の式年遷宮前、2011年の正殿前真になります。

伊勢神宮内宮

内宮前

 社の紹介によりますと、伊勢神宮の式年遷宮とは、20年に一度、社殿を造り替え
る大祭を言います。建物全てを建て替えし、さらに殿内の装束や神宝を新調して、
御神体を新宮へ遷すことになります。
「第62回式年遷宮」は、今年平成25年(2013)です。考えてみますと、20年に一
度建てなおすということは、その都度前の姿に戻ること、古来の様式を確実に後世
に伝えてくれていると言えそうです。
下の写真は、以前の正殿の西隣に建てられた新しい正殿前になります。

伊勢神宮新内宮

宇治橋から神宮の外にでますと、“おはらい町通り”の商店街、さらには“おかげ横
丁”(写真下)のにぎわいが、伊勢参りの風情を残し続けています。

御朱印は、日本の故郷を感じさせる、日本一?シンプルなものになります。

内宮朱印

猿田彦神社

 

猿田彦神社は、伊勢神宮内宮から徒歩で10分ほどの所にあり、猿田彦大神とその
子孫の大田命を祭神とする神社です。

猿田神社全景

社の由緒によりますと、猿田彦は、“ニニギノミコト”の天孫降臨を先導、“みちひ
らき”された神様で、その後本拠地であるこの地に戻られたそうです。
大田命は、倭姫命の巡幸に際して、猿田彦大神が聖地として開拓した五十鈴の川上
にある宇治の地をお勧めし、そこに皇大神宮(内宮)が造営されることになったそ
うです。

猿田神社本殿

“みちひらき”の神ということで、特に“みちひき、開運”“交通安全”“建築・方位除
け”などの神社として信仰を集めているそうです。

猿田神社方位石

拝殿の前には、昔からの神殿跡を印した方位を刻んだ八角形の石柱(写真上)があ
ります。
これは、猿田彦大神の“みちひらき”の御神徳を方位柱として表したものだそうです。

猿田神社朱印

金剛證寺

 

金剛證寺は、内宮の東、伊勢志摩スカイラインで登る朝熊(あさま)山の山頂近く
にある臨済宗南禅寺派の寺院です。山号は勝峰山、本尊は虚空蔵菩薩で日本三大国
像菩薩の一つになるそうです。

 寺伝によりますと、開基は欽明天皇の頃(6世紀中ごろ)、暁台上人によって開か
れたそうです。
伊勢神宮の鬼門を護る寺として、“神宮の奥の院”と呼ばれていたそうで、「お伊勢
参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭の一節にも唄われ
、伊勢神
宮を参拝する人は、当寺にも参拝するのが常であったそうです。

金剛仁王門

仁王門をくぐると、池には蓮が華を開き始めていました。

金剛蓮池

本堂(魔尼殿)は、重要文化財に指定されていますが、慶長14年(1609)、姫路
城主池田輝政の寄進により建てられたものだそうです。桃山時代の雰囲気を持つ建
物で、外は朱に塗られています。

金剛本堂

奥の院への入り口には、竜宮城を想わせる極楽門が異彩を放っていました。

龍宮門

いただいた御朱印には、本堂の名称である“魔尼殿”と書かれていました。

金剛商寺朱印

写真は、朝熊山の中腹から、小雨に煙る二見が浦方向を見た写真です。

朝熊山中腹

二見輿玉神社

二見輿玉神社は、JR参宮線二見浦駅から徒歩15分の所にある海沿いの神社です。

二見興玉入口

祭神に猿田彦大神と“稲の霊の神”になる宇迦御魂大神を祀っています。

二見興玉本殿

伊勢の観光写真には必ずと言ってよいほど登場する有名な“夫婦岩”が、神社の直前
にあります。
社の紹介によりますと、古来から、人々はこの二見浦に詣で、夫婦岩の間から昇る
「日の大神」と、夫婦岩の沖合700mの海中に鎮まる猿田彦大神縁りの霊石と伝
えられる「興玉神石(おきたましんせき)」 を拝してきたそうです。
夫婦岩は、この興玉神石と日の大神を拝する鳥居の役目をしているそうです。

夫婦岩2

境内には、至る所に“蛙”の像が奉納されています。

満願蛙

蛙は、祭神である猿田彦大神の使いと言われ、“無事帰る”“貸したものが帰る”“若
がえる”などの御利益を受けた人々から献納されたものだそうです。

二見興玉神社朱印

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